今回の内容

新しくフルサイズのカメラを買おうと思うんだけど、今までのAPS-C用のレンズって使えるのかな?

APS-Cのカメラを持ってるんだけど、フルサイズ用のレンズって使えるのかな?
今回のキーワードは
サイズ違いのレンズとカメラ
について
CanonのEF, EF-S, RF, EF-Mマウントカメラを扱う方へ、レンズ選びの際に分かりやすくなるよう解説します。
まず結論
EFマウントカメラ
フルサイズ一眼レフカメラ専用マウント。
⇒マウントの規格から、EFレンズのみ使用可能
EF-Sマウントカメラ
APS-C一眼レフ用カメラ用のマウント
⇒EF, EF-Sレンズを使用可能。EFレンズ使用時は画角の変動に注意
RFマウントカメラ
フルサイズミラーレス一眼カメラ専用のマウント
⇒マウントの規格からRFレンズのみ使用可能
注: マウントアダプターによって、EF, EF-Sレンズを使用可能。画角の変化に注意。
EF-Mマウントカメラ
APS-Cミラーレス一眼カメラ専用のマウント
⇒マウントの規格からEF-Mレンズのみ使用可能
注: マウントアダプターによって、EF, EF-Sレンズを使用可能。画角の変化に注意。
もう少し詳しく
そのままではなかなかサイズ違いのレンズを付けることができないCanonカメラですが、EF-SマウントカメラではEFレンズを付けられます。
また、EF-MマウントカメラやRFマウントカメラでは、マウントアダプターを付ければ、他のサイズ違いレンズを付けられます。
EF-SカメラにEFレンズを付けた際の画角の変化
マウントの仕様からEF-SカメラにEFレンズを付けて写真撮影をすることが可能です。
ただひとつ注意。
焦点距離が1.6倍
になります。

フルサイズレンズが写した大きな描写
を
APS-Cセンサー
が受け取るので、描写の真ん中だけセンサーに描画されます。
見切れることなく、APS-Cセンサーすべての撮像素子でフルサイズレンズが写す中央の一番美味しい部分のみを写真にすることが出来るので、レンズスペックを考えたらAPS-Cレンズ以上の写真になる可能性もあります。
焦点距離は例えば50mmのEFレンズを使った場合、80mmの画角で描かれるということです。
RFカメラにマウントアダプターを用いてEF-Sレンズを付けた際の画角の変化
マウントアダプターを用いることでRFカメラにもEF-Sレンズを付けて写真を撮ることができます。
ただひとつ注意
周囲がケラれます。

何故こうなるのかというと


APS-Cレンズは、カメラのセンサーに
写す像が小さい(左図)
ので、フルサイズセンサーの
中央にだけ描画される(右図)
からです。

後から真ん中だけトリミングすれば良いけど、ちょっと面倒だし構図考えるの難しいな
そこでおすすめなのが
静止画クロップ/アスペクト
あらかじめカメラ内でクロップしてくれるため、ケラれた写真の中央部分だけ綺麗に切り取った下のような写真を仕上げることができます。

マウントアダプターを介して、EF-SレンズをRFカメラに付けて写真を撮ること自体は全然可能です。

画素数自体は少なくなってしまうけど、今まで使っていたAPS-Cのレンズを使うことが出来るんだね。
ちなみにこの場合は約1000万画素でした。
画素数の低下は決して致命的な弱点ではありません。
撮った写真を大きく表示しなければ画質の違いも簡単には気づけないので、是非EF-SからRFシステムに乗り換える人はこれまでのレンズ資産も生かして撮影してみてください。
EF-MカメラにEFレンズを付けた際の画角の変化
マウントアダプターを用いることでEF-MカメラにもEFレンズを付けて写真を撮ることができます。
その時の画角の変化は「EF-SカメラにEFレンズを付けた際の画角の変化」と同じです。
基本的には画角が1.6倍となるようですが、マウントアダプターによっては画角の調整機構があるようです。
マウントアダプターにより焦点距離0.71倍となれば、
元々50mmのレンズは
50mm × 1.6 × 0.71 = 56.8mm
焦点距離56.8mmのレンズとして扱えるようです。
まとめ
Canonは現行のマウントが多いですが、マウントアダプターを介すことで多くのレンズを使えます。
その際にサイズ違いのレンズも検討項目に入れば、とても幅が広がりますよね。
カメラの性能をフルに引き出すためにはフルサイズレンズの方が汎用性は高そうすが、APS-Cレンズにも値段や使いやすさといった十分な魅力があります。
是非購入の参考にしてください。
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