今回の内容
こんにちは!PhotoLifeBlogのYokeです。
今回はPhotoshop前半の難関、『スマートオブジェクト』について。
少しばかり難しいワードも出てきますが、分かりやすく解説します。
拡大・縮小による画質の劣化
スマートオブジェクトに行くその前に、Photoshopのびっくり事実。
『画像を拡大・縮小すると画質が劣化する』
知ってました?
実際にPhotoshopで何度も拡大・縮小をやってみるとこの通り。


ちょーっと分かりづらいかもしれないですが、眉間の所とかが拡大縮小によって解像度が落ちています。
写真の画像サイズや解像度の記事を以前書きましたが、
この理由としては拡大・縮小する時にPhotoshopの判断でピクセル上の情報を書き換えてしまい、書き換え後は元の情報を忘れてしまうからみたいです。
じゃあもうPhotoshop上で拡大も縮小も出来ないのか(・Д・)
ここで出番になるのが今回のテーマ『スマートオブジェクト』への変換です。
『スマートオブジェクト』って?
スマートオブジェクトについてものすごく簡単に言うと、
『画像を拡大しても縮小しても劣化しない画像』
実際の変換方法もとても簡単です。
まずはレイヤーのところで右クリック。

『スマートオブジェクトに変換』をクリック。

これでスマートオブジェクトに変換されました。拡大しても縮小しても画質は劣化しません。
お好きな大きさに拡大・縮小しちゃってください。
『スマートオブジェクト』のデメリット
万能に見えるスマートオブジェクトですが、分かりやすいデメリットが2つ。
画像が重くなることそして、元の画像の編集ができなくなること。スポット修復ブラシツールとか。
上からマスクかけたり、調整レイヤーで色調補正したりとかは出来るんですけどね。
操作が重くなった時は、作業が済んだレイヤーのスマートオブジェクトを解除しておきましょう。編集したいときも解除が必要です。
解除のやり方はこれです。『レイヤーをラスタライズ』。

もう一度レイヤー上で右クリックすると出てきます。
ラスタライズ
突然出てきた『ラスタライズ』というワード。
スマートオブジェクトの理解は大方これまでの説明で良いのですが、もう少し踏み込みます。
コンピュータ上で画像は
- 『ビットマップ(ラスター)画像』
- 『ベクトル(ベクター)画像』
というのに分かれるみたい。
ビットマップ(ラスター)画像というのが、普段見慣れている写真とかの画像。ピクセルの集合で表示されるやつです。

ベクトル(ベクター)画像というのはおそらくWeb上の文字などがそれに当たるみたいです。
safari上で文字拡大してもピクセルが見えてくるとはならないですもんね。
ベクトル(ベクター)画像というのは、文字などの情報をコンピュータにより数値化し、それを再現しているのでピクセルによらず、拡大してもきれいに表示出来ます。
ただし、データが重く、通常は写真などの画像表示に向いていないようです。
ラスタライズというのは、ベクトル(ベクター)画像や、スマートオブジェクトをビットマップ(ラスター)画像に変換する事を言います。

文字なんかもラスタライズすることで一種の画像として扱うことが出来ますよ。
終わりに
いかがでしたでしょうか。
ポスターなど作成するときに元画像を大きく拡大したり縮小したりと様々加工するかと思います。
是非、少しでも写真の解像感を保って制作出来るように、お役に立てれば幸いです。
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