今回の内容
こんにちは!PhotoLifeBlogのYokeです。
カメラやスマホを買うときによく『驚異の〇〇画素!』と宣伝されていますよね。高ければ高いほど良いわけではないのですが、つい気にしてしまいます。
またPhotoshop開いても画像サイズとか解像度とか出てくるので、写真を扱う上で曖昧にできないところです。
今回は『画素』、『画像サイズ』、『解像度』について分かりやすく解説します!
画素とは
『画素』というのは、画像の最小単位のことみたいです。ピクセル(pixel)とも呼ばれます。そしてカメラでいうと『イメージセンサー(撮像素子)に配置された区画の最小単位』なんですって。


つまり、Sonyのフルサイズミラーレス一眼カメラ『α7Ⅲ』みたいに『約2420万画素』というと、
『カメラのイメージセンサー内に約2420万個の画素が入っている』
ということ。
約2420万の画素で一枚の写真を描いていますよという意味になります。また馴染みのあるところでいうとテレビやPCモニターでも使われます。画面を表示する最小の単位です。
フルHDのテレビやPCモニターだと
横1,920×縦1,080(207万3,600画素)
4KだとのテレビやPCモニターだと
横3,840×縦2,160(829万4,400画素)
写真と比べてテレビやモニターの画素数って意外と少ないです。
画像サイズとは
次は『画像サイズ』について。
画像サイズというのは画像1枚1枚の『プロパティ』です。
この写真は約2400万画素(6000×4000)のカメラで撮った写真だから画像サイズは6000×4000、つまり画像のデータとして6000×4000ピクセル分のデータが内包されているけど、
別の写真は約600万画素(3000×2000)のカメラで撮った写真だから画像サイズは3000×2000つまり画像のデータとして3000×2000ピクセル分のデータが内包されている
というふうに、それぞれ違うものです。

画像サイズがそれぞれ違うけど、実際に見るときはそんなこと意識せずにどちらの画像も同じくらいの表示大きさで見ることが出来る、その理由は次の『解像度』にあります。
解像度とは
単位として
pixel per inch(ピクセル/インチ)、つまり1inchあたりのピクセル数
で表されます。頭文字をとってppiと表記されることが多いです。
1inchあたりのピクセル数を多くすればするほど、肉眼でひとつひとつのピクセルを判別しにくくなります。つまり、画像としてきれいに見えるということです。
AppleがよくRetinaディスプレイを宣伝しています。Retinaというのは『網膜』という意味で、人の眼ではひとつひとつのピクセルを判別できなくなるまで解像度を上げたディスプレイという意味らしいです。
逆に解像度が低いのがドット絵です。


ちなみに紙面に印刷するときは、表示の最小単位が『ピクセル』ではなく『ドット』になるので、解像度の表記はdpi(ドット/インチ)になります。
過剰な解像度は人の視覚では判別できなくなるので、高ければ高いほど良いわけではありません。よく言われる画像の最適解像度は紙面で300とか350ppi、Web上で72ppiとかみたい。
解像度が大きすぎればデータが重くなり、効率的な操作ができなくなるし、小さすぎればぼんやりして見づらくなります。最適解像度にすることが大切みたいです。
画像サイズと解像度の関係
そして『画像サイズ』と『解像度』は密接に関係しています。
解像度には最適解像度があるため、印刷や書き出しするときにまず考える大事な項目です。ある画像を、300ppiで書き出したいときにどれくらいの大きさで表示できるか。これに関わってくるのが画像サイズです。
例えば2400万画素(6000×4000)の画像であれば、300ppiで書き出すと20inch×13.3inchの大きさで表示できます。
600万画素(3000×2000)の画像であれば、300ppiで書き出すと10inch×6.7inchの大きさで表示されるということです。

それ以下のサイズにはデータを間引くことでできますが、それ以上の大きさには300ppiの解像度では表示できず、解像度を落とすことになります。
分かりやすくiPhone12ProMaxであれば、横1,284×縦2,778(356万6952画素)なので、これ以上の画像サイズがあれば全画面でRetina(iPhone12ProMaxだと458ppi)表示できます。
逆にそれ以上の画像サイズがあっても、iPhone上ではディスプレイのサイズが決まっているので、データを間引いて表示するしかありません。つまり見る分にはあまり変わらないということです。
そのため、写真をスマホを見ることがほとんどの人は、いくら画素数が大きいカメラで撮った写真を表示してもあまり意味がありません。そこに画素数が大きければ大きいほど良いわけではないという理解が出てきます。
大きな画素数が必要なシーン
そんな画素数ですが、大きな画素数のカメラが必要な場合ももちろんあります。
私が考えるシーンが大きく分けて2つ
- 望遠レンズの性能が足りないとき
- 大判で印刷したいとき
この意味はPhotoshopの機能『スーパー解像度』についての記事に書いています。写真の解像度を上げてくれる神機能ですので、是非やり方も合わせて読んでみてください。
終わりに
いかがでしたか。
画素数高ければ高いほど良いわけではないんですね。画素数は画質を決める一要素にすぎないので、これだけにこだわるのは違うみたいです。
イメージセンサーの大きさや性能など、様々な面からカメラを選んでみてください!
コメント